深海の魅力あふれる沼津港めぐり

伊豆の入口・沼津市は古くから宿場町・港町として栄えてきましたが、近年さらに注目を浴びています。
それは、新鮮な海鮮料理もさることながら、ブームにもなっている駿河湾の深海魚のため。
光の届かない深い海には、人の想像も及ばない世界が広がっています。
今回は、沼津港深海水族館を中心に、深海の魅力に浸る旅に出ました。

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旅行記

11:03 東京駅発 JR新幹線ひかり469号・岡山行き

沼津駅までは、東京駅から新幹線利用で1時間前後(こだま・ひかりで変動)。

11:52 三島駅発 JR東海道本線・島田行き

11:47に三島駅到着。東海道本線(在来線)に乗り換えます。
三島駅の新幹線ホームでは、天気が良ければ大きな富士山に迎えてもらうことができます。

12:10 沼津駅発 沼津港行きバス乗車

11:56に沼津駅に到着。南口方面に向かいます。
沼津駅の南口から出ると、目の前にバスのロータリーがあります。沼津港行きのバスは1番乗り場の伊豆箱根バス、または2番乗り場の東海バスから出ています。
1番・2番乗り場のバスが全て沼津港に行くわけではありませんのでご注意ください。
沼津港までは路線により10~20分ほどで、運賃は200円です。お釣りが出ませんので、あらかじめ小銭を用意するか車内で両替する必要があります。

12:22 沼津港着

バスを降り、磯の香り漂う沼津港に到着。
新鮮な魚介が安価で食べられるメッカとして有名な沼津、お昼時ともなれば休日はもちろん、平日もかなりの賑わいで、駐車場には静岡県外のナンバーの車がずらりと並びます。

沼津港周辺は大通りから路地まで、約60店もの海鮮料理やお土産屋さんが並ぶ一帯となっており、沼津港の入口にあり地元の特産品が並ぶマーケットモール「沼津みなと新鮮館」、早朝5:45~7:00頃までセリの様子を見学することができる「沼津魚市場INO」、美しい富士山を望める大型展望水門「びゅうお」なども合わせて、地元の魅力がぎっしり詰まっています。

13:00 港八十三番地

港八十三番地

沼津港の入口左手にあるのが、沼津港深海水族館の前に広がるグルメ・おみやげの一角、港八十三番地。
なお、沼津港深海水族館のチケットの半券を提示すると、港八十三番地内の店舗での飲食・物販が10%オフになります。

13:00 朝獲れ回転寿司 活けいけ丸

深海水族館に向かう前に、まずはお昼をいただきます。同じく港八十三番地内にある「活けいけ丸」は回転寿司で気軽に入ることができます。もちろん回ってこないものをオーダーすることも可能。オーダーシートに記入して注文します。

三点盛り

この日の三点盛りは黒ムツ、イサキ、シオッコ。見慣れない魚も。

軍艦

軍艦からこぼれ落ちる生しらすと桜えび。磯の香りが口いっぱいに広がります。

こちらでは深海魚のお寿司をいただくこともできます(ネタはその日の水揚げによって変動)。時間によっては売り切れてしまうこともありますが、見つけたら是非この機会にご賞味されてみては。

14:00 沼津港深海水族館へ

近年、ネットやテレビなどの各種メディアで取り上げられるのを多く目にするようになった、深海の世界。そこにどっぷりと浸ることができるのがこの「沼津港深海水族館」です。
シーラカンス・ミュージアムの名の通り、一番の見どころは世界でも希少な冷凍シーラカンス。

シーラカンス1

沼津港の目の前に広がる駿河湾は、最深部が2,500mに及び、日本一深い海となっています。
また、沼津市の戸田地区では、古くから深海魚漁が行われてきました。

世界中から集められた深海生物はもちろんのこと、駿河湾で水揚げされた深海魚も展示されていて、小ぶりな外観からは想像できないほど、中の展示は充実しています。
薄暗い館内はテーマに沿って展示が区切られており、浅い海から深い海、古代の海、標本など展示は様々。
色鮮やかな美しい魚や珍妙な生き物、ちょっとグロテスクな生き物、思わず笑ってしまう面白い生き物など、見ていて飽きません。

ワヌケフウリュウウオ

カエルを思わせる風貌の「ワヌケフウリュウウオ」。脚のように見える胸ビレと腹ビレで海底を歩きます。

今回いたく気に入ってしまったのが海のニョロニョロたち。
有名な「チンアナゴ」はもちろんですが、海底をニョロニョロとさまよう「イシヨウジ」は思わずずっと目で追ってしまいました。

イシヨウジ

見事な保護色のイシヨウジは、タツノオトシゴを伸ばしたような見た目。調べてみるとそれもそのはず、イシヨウジはトゲウオ目ヨウジウオ科イシヨウジ属で、タツノオトシゴはトゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属なので、同じ科の仲間です。

古代生物の展示はシーラカンスだけではありません。ちょっとグロテスクな虫や、生きた化石として有名なカブトガニも。

カブトガニ

カブトガニのいかつい甲羅の下には小さな脚が隠れていて、それをちょこまかと動かしながら海底を歩くのですが、重いカブトが邪魔をしてよちよちと安定せず、まるでヘルメットをかぶった小学生のよう。間近で観察することによって、生き物たちへの愛着が増してきます。

シーラカンス2

沼津港深海水族館の顔とも言える冷凍シーラカンス。2メートルほどもある巨体に圧倒されます。
ここではただ冷凍個体や剥製を展示しているだけではなく、シーラカンスが生きてきた3億5000万年もの間に、地球上でどのようなことが起こり、生物がどのように進化・隆盛してきたかを見ることができます。
その悠久の時に比べて人の歴史がどれだけ浅いか、その浅い歴史の中でどれだけ環境を変えてきたかということを考えさせられる展示になっていて、学習の側面も大きい水族館でした。
もしかしたらシーラカンスも、私たちの目と鼻の先、駿河湾の海に今も泳いでいるのかもしれません。
少なくとも、この深海には人に知られていない生き物がまだまだたくさん生息していることだけは確かです。

ミュージアムショップには、ここでしか買えないオリジナルグッズや一風変わったおみやげがたくさん。
シーラカンスはもちろん、深海のアイドル・メンダコや、シン・ゴジラのモデルになったことでも有名なラブカ、ちょっぴりダースベイダーに似てる(?)ダイオウグソクムシなどを模したぬいぐるみや雑貨、文房具、お菓子など、最後まで深海の魅力にどっぷりと浸かることができるスポットです。

16:00 沼津港周辺散策

沼津港周辺には、名物の干物はもちろん、水産加工品やのおみやげがたくさん。
ただ、朝の早い港町だけあって、閉店が早いお店もあるのでご注意を。

17:30 浜焼きしんちゃん

旅の締めは、同じく港八十三番地内の「浜焼きしんちゃん」へ。

海鮮丼セット

海鮮丼セットはこのボリュームで950円。
浜焼きのお店は数あれど、深海水族館の目の前・浜焼きしんちゃんで注目したいのは、さすがの深海魚メニュー。

深海魚メニュー

脂が多く、ふっくらとした淡白な白身のお魚で、とても身が柔らかいです。小さなものは骨ごと食べられます。
身が崩れやすいので焼くときには注意が必要。甘めの醤油だれがとても合います。

上手に焼けました
こうきれいに焼くのはなかなか難しい。 ※写真提供:佐政水産

浜焼きしんちゃんは港八十三番地内にあるので、前述の通り、沼津港深海水族館のチケットの半券を提示すると、飲食費が10%オフになります。

沼津港周辺は、徒歩で回れる範囲内に店舗や観光スポットが集中しており、また少し足を伸ばせば若山牧水の記念館や千本浜公園を散策することもできます。
魚を食べるだけじゃもったいない! 積極的に見どころを探すのも良し、ただ海のきらめきと波の音の中で時を過ごすのも良し、いろいろなスタイルで沼津港の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

行程表


11:03 東京駅
↓ JR東海道新幹線ひかり469号・岡山行き
11:52 三島駅
↓ JR東海道本線・島田行き
12:10 沼津駅
↓ 伊豆箱根バス
12:22 沼津港バス停
↓ 徒歩
13:00 朝獲れ回転寿司 活けいけ丸
↓ 徒歩
14:00 沼津港深海水族館
↓ 徒歩
17:30 浜焼きしんちゃん
↓ 徒歩
18:30 沼津港バス停
↓ 東海バス
19:09 沼津駅
↓ JR東海道本線・三島行き
19:20 三島駅
↓ JR東海道新幹線こだま672号・東京行き
20:16 東京駅

予算


総額(一人当たり) ¥13,000
(飲食観光費¥4,600+交通費¥8,400)

朝獲れ回転寿司 活けいけ丸 ¥1,500
沼津港深海水族館 ¥1,600
浜焼きしんちゃん ¥1,500
●交通費
東京駅~沼津駅(JR東海道新幹線+JR東海道本線) ¥4,000(往復¥8,000)
沼津駅~沼津港(伊豆箱根バス) ¥200
沼津港~沼津駅(東海バス) ¥200


沼津地図イラスト

取材日:2016年6月22日
※記載の情報は取材時のものです

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