雨の修善寺 竹林の小径

雨の修善寺に恋をした

いつ会えるかわからない。時々現れる雨の修善寺の姿はそれはそれはロマンティックだ。雨だからこそゆったり過ごせる、ひとりならではの楽しみが詰まっている修善寺に出かけよう。

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旅行記

竹林の小径

竹に囲まれた石畳の散策路。
晴れた日は、優しい黄緑色の空間と竹林の間から吹き込む柔らかな風が包み込むが雨の日は一味ちがう。
透き通るような”しんっ”とした独特の濃い緑の空間と真っ赤な橋のコントラストは雨の日だからこその景色。

雨音も風景の一部。(動画には音声が流れます)

赤と緑の濃いコントラストは、晴れた日の柔らかさとまた違う雰囲気にさせる。

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修禅寺

弘法大師ゆかりのこのお寺は、地名の修善寺(しゅぜんじ)が由来であり、区別して修禅寺(しゅうぜんじ)と呼ばれる。
雨に濡れた石畳。
雨音が心地よく響く境内。
ほんのり香る白檀の香り。
雨の修禅寺は五感に響くものが多い。

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ぼんやり光る灯篭の明かりと雨音がまた疲れた心を癒し、風情がある。

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雨の恵みに生き生きとする季節の花々にも出会える。

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お清めの水がなんとお湯!大師の湯といわれていて、雨で冷えた手が温まる。

一石庵

修善寺のひと休憩にはとっておきの甘味処。
一人旅でも気軽に入れる雰囲気が嬉しい。
開放的な窓から雨の修善寺の姿をゆるりと眺めてまったりしよう。

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店内の季節の生け花の美しさにもほっこり。
毎日女将さんが生け変えている。

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ぜひ注目したいのが、店内に揃うご主人が厳選する修善寺が舞台の文学本。
甘味をいただきながら読んでみるといつの間にか修善寺の世界に入り込んでいる。

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クリームあんみつがオススメ!みつ豆のほんのりしょっぱさが甘みをひきたて、散歩の疲れが回復するおいしさ。

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開放感がありながらも落ち着く店内と、お店の方々のほんわかした優しさに、一度また散歩して帰って来たくなる。

新井旅館

芸術好きにはたまらないお宿。
画家の横山大観や安田靫彦、歌舞伎の中村吉右衛門も滞在した歴史ある修善寺を代表する宿の一つ。
昔ながらの雰囲気が残った外観と館内は、別世界へタイムスリップしたような気分になれる。

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玄関の書の迫力と、左手の風景の美しさにまず圧倒される。

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庭園の美しさに見惚れながらテラスでお茶ができる。
昼間も良いが夜にまったりお茶するのも宿泊者の特権。

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庭園の紅葉は珍しく春と秋の2回赤くなる。
緑のものと交互に植えられた紅葉に、計算された奥行きを感じたい。

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今晩泊まるお部屋。
安田靫彦も監修した花の棟。
外の景色がまるで絵画のよう。
味のある木枠の窓も、美しい景色をゆがめない薄いガラスも、座った目線からの眺めを邪魔しない低い手すりも、現在では建てることができない。

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実はこのお部屋、先ほど散策した竹林の小径側から見ることができる。
大正ロマンに溢れた建物に誰もが憧れを持つそうなのだが、実はこの建物こそが新井旅館なのだ。

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注目したいのはお風呂。
天平風呂と呼ばれるこのお風呂は、ガラス窓から鯉が見える粋な造り。
天井が高く静かで、ゆっくり入っていられる。

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雨の日の新井旅館ならではの楽しみ方は絵画が飾られたこの部屋。
先代の主人が若手画家の支援者として有名。
その中には有名な横山大観や安田靫彦、今村紫紅などがおり、その当時の絵画が飾られている。

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ここからの景色も抜群!
あまりに居心地がよく、『ここを貸し切って酒を一杯』という依頼もあるという。
新井旅館はどこを取っても非現実な世界へ誘ってくれる。

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随所までこだわった建物を観察しながら、廊下を歩いてお部屋に戻る愉しみもまたひとつ。
雨の日の午後は旅館でまったり過ごすのもなかなか悪いものではない。
雨の日だからこそ訪れたい修善寺。
新たな魅力を見つけた旅であった。

行程表

東京駅
↓ 東海道新幹線
三島駅
↓ 伊豆箱根鉄道駿豆線
修善寺駅
↓ 伊豆箱根バスまたは東海バス※
竹林の小径
↓ 徒歩5分
修禅寺
↓ 徒歩2分
一石庵
↓ 徒歩2分
新井旅館

※修善寺温泉行き「修善寺温泉」下車

予算

予算 ¥41,000〜

一石庵 ¥400〜¥600
新井旅館 一人旅プラン ¥30,000〜
●交通費
東京駅〜修善寺駅 ¥10,060(片道¥5,030)
修善寺駅〜修善寺温泉(バス) ¥340(片道¥170)


取材日:2016年6月21日
※記載の情報は取材時のものです

修善寺地図イラスト

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